2011年3月11日午後2時46分に三陸沖で発生した巨大地震は、東日本に地震と津波という大災害を引き起こしました。
東日本大震災です。
津波に襲われた南相馬市に住まわれていた原町ロータリークラブの斎藤文雄さんが、被災地の南相馬から退避され、小金井市の親族の家に身を寄せておられました。ロータリアンとして東京小金井ロータリークラブにメイクアップされ、被災地のお話をされました。クラブではそのお話を伺い、皆さんが大変心を痛めました。
会員の大久保孝之さんは、行動を起こしたのです。斎藤さんから南相馬では、災害の被害も大変であるが被災のために空けている家に泥棒が入ることも困っているとのお話を聞いていた大久保さんが、当時、会員で自動車販売を営んでいた橋田さんの職場を訪れたとき、たまたま青色パトカーを見つけ、これだと思われ、整備してこのパトカーを寄贈しようと考えたのです。
大久保さんから、皆さんに迷惑をかけらくないので個人で寄贈したいが、できれば小金井ロータリークラブの名義で寄贈したいとの申し出がありました。
日本大震災直後、姉妹クラブである台湾の台中東南ロータリークラブと韓国のジャンチュンロータリークラブより多額のお見舞い金が贈られてきました。お見舞い金と同額の寄付を会員全員から集め、これを元として、「絆」と記した二台の青色パトカーを、クラブとして原町ロータリークラブを介して南相馬市に寄贈しました。これが縁となり、原町クラブとの交流がはじまり、2012年の当クラブの創立50周年を記念して原町ロータリークラブと提携することとなりました。
提携後は、当時の原町ロータリークラブの会長であられた幕田正高さんのご案内で津波の被害の様子を拝見したり、夏に南相馬で開催される相馬野馬追にご招待を受けたり、クラブの会員ともども見学したり、また南相馬へ桜の植樹、原町ロータリークラブにメイクなどの活動が継続してきています。
写真は当時のものです。
また最後の写真は当クラブの創立50周年を記念して斎藤文雄さんから送られた、相馬野馬追で鳴らされる陣螺(法螺貝)です。
(第50代会長 渡邊嘉二郎)